7月 19

 運命と偶然。きのう書いたお話は、「失恋→友人にぐち電話→電話をつなぐ人が名字を聞き間違い→それまで知らなかった男に電話がつながる→気づかずにぐちりまくり→それをきっかけに仲良くなる→いつのまにかスピード結婚」という流れだったわけですが。

 本人たちはこれを「運命の出逢い」と言い張っているのだけれども、自分はこれを「偶然の出逢い」と呼んだ。運命と偶然って、だいたいの場合、実は同じことを指しているんじゃないかと思うことがある。

 人が「運命」や「偶然」という言葉を使う場合、共通してるのは、自分のコントロールできない領域で自分と何かが結びつけられた、ということ。

 その結果もたらされた何かとの結びつきを、より強固なものにしたい場合は「運命」という単語が好まれ、そうではない場合は「偶然」という言葉が用いられるだけ。「運命」と「偶然」の区別なんて不可能、だと思う。

 「運命」と「偶然」のちがいは、過去の出逢いの性質のちがいによってもたらされるんじゃない。将来に対する態度のちがいによってもたらされるはずだ。「運命」や「偶然」という言葉は、出会った過去ではなく、将来に顔を向けている、未来志向的な言葉なのだ。


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