4月 18

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Olympus E-510 / Roppongi / Tokyo / Japan.

 「YOOX インターナショナルサイズ」という検索キーワードでたどり着く人が多くて気になったので記事を起こしておこう。とにかく安く、でもハイリターンに、つまりCP高く、「オサレ」を享受するにはどうすれば良いのか。RAGTAGJUMBLE STOREに代表されるブランド古着屋を使う、というのはひとつの答えだ。しかし、もうひとつのオプションとして、海外通販がある。洋服だって、海外から個人輸入を行った方がもちろん安いのだ。

■ZOZOTOWN?YOOX?

 国内を代表するアパレル通販サイトのZOZOTOWNは見ていて楽しいが、所詮は国内のセレクトショップ価格なので、高価すぎて使い物にならない(セール時をのぞく)。何気なくタンクトップやTシャツが欲しくなり、ZOZOTOWNから新品を購入するやり方は決してCPが高いとはいえない(別サイトから買えば同金額でよりデザイン性や品質が高い洋服を購入できる)。そこで、多くの人はまずはYOOXを試すことになるだろう。

■YOOXの上手な使い方

 YOOXのサイズ表記はずさんだ。着丈、身幅、肩幅等、一切記述がない。その点、ZOZOTOWNは素晴らしい。あらゆる商品について、サイズ表記がしっかりとしている(もっとも、信頼できないサイズ表記もちらほら見られるのだが)。「YOOXのサイズはよくわからないから…」と買うのをやめてしまう人もいるだろう。でもその考え方は根本的に間違っている。

 欲しい洋服について、多サイズ(たとえばS, M, Lの3着)を購入して、自宅に到着し試着して、合わなかったサイズについては返品してしまう。YOOXとは、そういう使い方をすべきサイトなのである。もちろん、「インターナショナルサイズ」とは一般的に日本サイズよりワンサイズ大きい、という基礎知識を持っておくべきだとは思う(日本のMはインターナショナルサイズのS)。しかし、当てにならない場合もしばしばある。3サイズ分くらい、ポンと購入してしまえば良い。YOOXは、15000円以上の購入が送料無料になる(さもなければ、2200円の送料を取られる)。多サイズを購入すれば、あっという間に15000円をオーバーするだろう。送料無料で購入できるのだ。そして、返品にかかる送料は自分持ちだが、はこBOONを利用すれば、580円~のレンジで送り返すことができる(返送先の住所は神奈川県)。返送料は送料のうちという意識を持てるかどうか。ここがYOOXを使いこなすコツである。もちろん、ZOZOTOWNの場合も同様で、基本的に多サイズを購入して返品するのをデフォルトにしてしまえば良い。なお、YOOXの返品は、商品到着から14日以内に行う必要がある。また、YOOXにはMoneyooxという便利な制度があって、これは返品時の返金額分を現金で受け取らずにYOOXにポイントとして貯めておく仕組みなのだが、この制度を利用する場合、返送料が無料(着払い)になる。ファイナルセール品については、返品不可なので、その点だけは気をつけよう。

 その他、YOOXを利用する場合、「名の通ったブランド品を安く買う」という方向性と、「日本に入ってこない、マイナーな、品質の割に値段の安いイタリア等のファクトリー・ブランド品を買う」という2種類の方向性があるわけだが、どちらかとえば後者の戦略をとる方がCPが高いだろう。どのファクトリー・ブランドならば信頼できるのか、まだ情報を集めきれていないけれども、ここら辺の事情については、2chファッション板のスレ、洋服の海外通販・個人輸入2あたりをチェックしていれば何か得るところがあるかもしれない。

 また、YOOXは基本的にセール時にうまく利用すべきサイトだ。春夏のセール、秋冬のセール、そして年2回のサンプルセールを巧みに利用しよう。現在は、最大90%オフのサンプルセールが行われている。ただし、サンプルセール品は返品不可であることが多い。表記に注意しよう。春夏・秋冬の通常セールならば返品可能である場合が多いので、どちらかといえばそちらの利用がオススメではある。

 最後に、本当のYOOXマスターならば、日本のYOOXサイトから購入するのではなく、YOOX USAから輸入代行業者を通じて購入すべきかもしれない。YOOX USAの価格帯を知ってしまうと、YOOX JAPANがいかにぼったくっているか、気になってしまう。しかし、YOOX USAから購入する場合、返品可能性というYOOX最大のメリットが損なわれてしまうので、どうしても欲しい1点モノに対して行うべきだろう。

 ZOZOTOWNYOOXは、国内に返品できる、つまり送料が700円程度で返品できる、SMLすべてのサイズを購入して試着・返品できる、という点においてかけがえのないアパレルサイトなのである。

YOOX.COM(ユークス)

■YOOXではなく、asosが真打ち

 正直にいえば、少しでも英語ができるならば、あるいは英語が苦手でも翻訳サイトを利用して英語で書かれたサイトから通販する勇気があるならば、YOOXではない海外通販サイトからの個人輸入が一番オススメだ。(洋服に限らず)海外通販サイトの全体的傾向として、イギリスからの送料は安く、アメリカからの送料は高い。あまたある海外通販サイトの中でも、asos.comは一押しである。メンズ、レディスともに、身の回りの洋服好きな人の結構な数が、ASOS一辺倒に落ち着いている。ASOSはstandard deliveryだと日本への送料がなんと0円だ。また、ASOSはさまざまなブランド品を扱うセレクトショップのようなサイトだが、ASOSのオリジナルラインの出来が非常に良い。質はそれほどでもないが、デザインがとても優れていて、なんといっても安い。ASOSもしょっちゅうセールをやっているので、そのときにはぜひ。

 ASOSの難点としては、YOOXやZOZOTOWNのように返送先が日本ではなく海外(イギリス)なので、返品が面倒くさいと言うことだろう。こちらのサイトに返品手順がていねいに書かれているが、なにせ面倒くさいので、ASOSで購入する場合はなるべく返品を避けるようにする(=多サイズ買いは不可)だと考えた方が良いだろう。このような話はあまり書きたくないが、まずYOOXやZOZOTOWNで欲しい商品を(返品前提で)多サイズ購入し、試着し返品し、値段の安いASOSに発注するという手もあるだろう。また、ASOSでは英ポンド決済が一番安い、ということを覚えておこう。画面右上をきちんとGBPにしておくように。

 なお、注意すべき事として、YOOXやZOZOTOWNでは関税が発生しないが、ASOSを含めた海外通販では、購入金額が約16000円を超える場合に関税が発生してしまう。関税の詳細などについては、こちらを参照。とにかく、ASOSは送料無料なのだから、注文合計額が16000円(現在の通貨レートで約120英ポンド)を超えないように小分けして注文することを心がけよう。

■その他、オススメの海外通販サイト

 Revolve Clothingはアメリカの通販サイトだが、ここは100$以上で送料無料となるので利用価値が高い。ASOSと商品構成が微妙にズレているので、使い出がある。また、ShopStyle.co.ukは、ASOSを含めたさまざまなイギリスの海外通販サイトを串刺し検索してくれるので、利用頻度が高い。(shopstyle.comに飛ぶとshopstyle.co.jpというゴミサイトに飛ばされてしまうのでご注意を)

 これ以外にもたくさんの海外通販サイトがあるが、そもそもいかにして信頼できる海外通販サイトを見分けるかといえば、

・とりあえず日本語検索で他の購入者の体験談(日本語のブログ)がないか調べてみる
・はてなブックマークがついていないか調べてみる
・外国語ブログでの購入体験談、サイトの本物感、住所・電話番号が明記されているか、きちんと西欧諸国の登記になっているか(×マレーシア、ナイジェリア等)どうかをチェックする

と良いだろう。

■海外通販ケーススタディ – Rivieras(リビエラ)のスリッポンの場合

 ひとつケーススタディを。デッキシューズ的な雰囲気を残したスリッポン、リビエラは、愚衆のおもちゃと化したクロックスとは異なり、昨年に引き続き、今年もブレイクが予測される。国内の通販サイトでは、軒並み売り切れ、もしくは法外な値段で販売される事態になっている。そこで、Google検索で”rivieras”をかけてみると… Needsuply.co、あるいはmenlook.co.ukにて豊富に在庫されていることがわかる。しかも、送料を含めても、国内で買うよりも安いのだ。さらに、国内のセレクトショップが日本に入れていないデザインのリビエラすら購入することができる。

■洋服の楽しみは「共同行為」でもある

 最後に。たしかに、国内のサイト/ショップから洋服を新品で購入するのは、CPを考えれば馬鹿げた行為だ。おまえ、阿呆ちゃうんかと。でも、洋服を買う悦楽は、CP高く買うことだけに存するわけではない。たとえば、暖かな日射しの中、恋人と一緒に吉祥寺の穏やかな古着屋であれこれ言い合いながら洋服を購入する瞬間。あるいは、酔っ払った夜、六本木のリステアで店員とファッションよもやま話をしながら憧れの洋服を手に入れる経験。ひいきにしているデザイナーの路面店で満を持して洋服を手にするひととき。それぞれ、「CP」の一言では言いくるめられない何かを宿しているだろう。お気に入りの洋服を着る行為が他者に向けられたものであるのと同様に、洋服を買う行為も、徹底的に他者に開かれた共同行為であり得るものなのだ。その「共同行為」には、そこにしか存在し得ない、かけがえのない時間が流れる。だから私は、海外通販厨であることをあなたにかならずしも要請しない。でも、明らかに有利なオプションとして、ファッション好きな若者は、海外通販にも開かれていて欲しい、とは思うのだ。


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7 Responses to “YOOX, ZOZOTOWN, 海外通販を含め洋服をどこで買うかについての戦略2012”

  1. Mochi Says:

    とても参考になりました。
    しかしASOSの決済はポンドが一番安いというのはどういうことでしょうか。
    ドルが一番安いと思ってドル決済していたんですが、何かからくりがあるのでしょうか?
    ぜひ教えてください!

  2. Gen Says:

    Mochiさん

    たとえば以下の商品について、
    http://us.asos.com/Puma-By-Hussein-Chalayan-Peacoat/y8s53/?iid=2294795

    英ポンド決済ならば179ポンド=2.24万円
    米ドル決済ならば314.86ドル=2.47万円

    になるかと思います。画面右上の通貨を変更して、日本円に対するレートを計算した場合に。確認をしてみてください。

  3. Mochi Says:

    Genさん、回答ありがとうございます!
    うわーホントですね…普通に計算したらよかった。
    なんだか自分の中に「ドル安」がたたきこまれてて
    支払いはドルっしょ!ってなってました。バカだったぉ…
    だいぶ損してました。orz ….. 次からポンドで払います。
    海外通販、CPももちろんやはり日本にはない色柄は魅力ですよね。

  4. anonyumus Says:

    Yoox(ユークス)で商品を購入しました。
    送られてきた商品の寸法がいい加減に作られており、着ることができませんでした。

    返品したのですが、送料と返品代は自前です。3000円以上、損をしました。

    送料の2200円に利益を上乗せしていたようです。
    イタリアからの発送とサイトには載っていましたが、間違いなく国内から発送されてました。

  5. adam Says:


    ここの人の書いた文章ちゃんと読んだの?笑

  6. Hong Says:

    Hello, I’m yoox lover in korea.
    I have purchase plan at ‘the corner(yoox group)’s japanese web site.
    (it makes via freight-forwarding)

    So.. Ive some question for u…

    Thecorner said ‘all taxes included’. 合計(消費税・関税含む)

    In this case, there any problems when received at the freight-forwarding company?

    Thank you.

  7. MADYOOX Says:

    サイト読ませてもらいましたが、記事が古いからでしょうけどASOSはSTANDARDは事故だらけで届かないこともしばしば、商品管理も「ん?」と思うものも多いです。管理はYOOXも似た様なものでしょうが。
    今のYOOXはJP営業所?扱いが増えて、返品も交換もスピーディーでアプリなどを使えば送料無料返送料割引も一部あります。
    ポンド安とはいえ、配送の安心できないところへは注文できませんね。
    私はこれで同じ商品を2回待って3ヶ月過ぎても届きませんでしたよ。

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