3月 23

 いまさらソレを取り上げるのかという声が一部から聞こえてきそうではあるけれども、あまりに素晴らしいので、これはぜひぜひ観て下さいな、とあえて紹介記事を書いてみる。もともと『少女椿』は街頭で演じられていた紙芝居であって、その紙芝居を丸尾末広がマンガ化し、さらにそれを監督・原田浩がアニメ化したものがこの作品だそうな。詳しい解説はここらへん

 こんなに強度を持ったアニメがあるんだな、というのが率直な感想。日常と幻想、純潔と性的倒錯、地上と地下、秩序と混沌、正常と奇形、両者の世界を主人公の少女みどりは境界線を意識させない形でめくるめくように往来していく。端的で無駄のない構成、そしてJ・A・シーザーの隙のない音楽。非の打ち所がない。もしかしたら「難解だ」と感じるかもしれないけれど、むしろこれは「心の襞の奥行きそのものを確かめに行く探検アニメだ」と考えたらどうだろう。50分程度の作品。消されないうちに、ニコニコでぜひどうぞ。【1999年、成田税関は『地下幻燈劇画・少女椿』のフイルムを没収。日本国内での上映禁止の指示を出したのであった。(前リンク先)】などの経緯があるので、もしかしたら今後観ることが難しくなってしまうかもしれないので。学校教育でこれを道徳か倫理の授業時間に生徒に見せて、それをもとに皆で語り合うことができるような社会であって欲しいなぁ。ニコニコのリンクは以下に。


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