2月 15

 ハウス・ミュージック。このBlogではあまり触れないけれど、流行ってますねぇ。DJ Kawasakiを筆頭に、Studio Apartmentとか、Daishi Danceとか、Free Tempoとか、街に出ればハウスを聴かない日はないもんなぁ。沖野修也チルドレンのDJ KawasakiはViViモデル(最近はSpringにも出ているらしいけど)の藤井リナを利用して若い女の子層にアピールしていたり、Avexがトランスの次に流行らせようとマーケティングを仕掛けていたり。まぁ、今クラブで一番可愛い女の子が多いのは、間違いなくハウスのイベントですよね。最強のモテ系ジャンル。もちろん、流行っているからダメというわけじゃなくて、個人的に大好きなハウスのアーティストはたくさんいるし、なんといっても、クラブ系音楽で一番馴染みやすいし踊りやすいから、貴重な存在だといえる。

 で、Houseのことをもう少し詳しく知りたくなったハウス初心者向けに、ハウス・ミュージック入門を書いてみました。かなりわかりやすく単純化したつもり。ここここここを参照し、Youtubeを適宜挿入しながら。もちろん、自分はハウスについてそれほど詳しくないので、「そりゃ違うだろ」ってところはバシバシ突っ込んでくださいな(おそらく突っ込みどころ満載です)。その前に、DJ Kawasaki×藤井リナを貼っておくよ。あーあ。でも、DJ Kawasaki気持ちいいしね。フロアで聴くと、わりと素敵。なんといっても、彼がいるイベントは可愛い子が多いしな:P

※2012/04/05にリンク切れYoutube動画をすべて更新しました。

 ハウスを語る前に、クラブ・ミュージックの歴史にもある程度触れておかねばならないだろう。

■ハウス前史

 人をダンスさせることに特化した音楽としてのダンスミュージックは、1960年に誕生した。評論家デヴィッド・トゥープによれば、ディスコの原型は、64年から65年にかけてのジェームス・ブラウンのレコードにおける R&Bのフォーマットを借りたタイトでパワフルでループするグルーヴだそうだ。そして、1971年に誕生したフィラデルフィア・レコーズ、俗に言うフィリー・ソウルが、MFSBの「Love Is The Message」に代表されるストリングスを多用したアレンジとドラマーであるアール・ヤングの強力な4つ打ちキックによって、ディスコ&ハウス音楽の直接的ルーツとなった。MFSBのこの曲大好きなので、どうぞ。

MFSB – Love Is The Message

■ハウスの歴史

 そして、1970年代末、ニューヨークにクラブ=パラダイス・ガラージが誕生する。パラダイス・ガラージの伝説的なDJラリー・レヴァンは、「NYガラージュ」と呼ばれるハウスの基本スタイルの生みの親だ。ニューヨークでは、サルソウル等の従来のディスコ・ミュージックにハウスの要素(電子楽器の自動演奏やリズムマシンによる独特のビート)を取り入れたサウンド=NYハウスが発生していた。

Larry Levan – Paradice Garage (NY House)

 同時期、シカゴにハウス・ミュージックの名前の由来となった「ウェアハウス」がオープンした。これはゲイ向けのクラブだった(ハウスミュージックとゲイ・カルチャーの関係は深い)。ラリー・レヴァンと親友でもあったフランキー・ナックルズはここにDJとして(NYから)招かれ、後に「ハウス・ミュージックの父」と呼ばれるようになる。彼はNY的な洗練されたソウル・ディスコに加え、ヨーロッパ産のエレクトリック・ダンスミュージックに刺激を受け、ハウスを「ジャック」する実験的なスタイルを完成させた。83年にパワー・プラントに移った彼と、ミュージック・ボックスのDJロン・ハーディの2人は互いに競い合いながら、チープでワイルドでケミカルな響きを持つシカゴ・ハウスを生み落とした。

Frankie Knuckles – Your Love (Chicago House) ※映像は無視でw

Ron Hardy (Chicago House)

 シカゴハウスは、ドラムマシンを使用して短いフレーズを繰り返すスタイルが確立されてからも、(NYのパラダイス・ガラージ的な)フィリーソウルのスタイルを模したものが非常に多かった。その意味では、少なくとも1980年代までのハウスはソウルミュージックの派生物であったといえる。現在のスタイルが確立された1980年代中期以降、シカゴ・ハウスの隆盛やガラージュ(NYハウス)人気の世界的な波及に伴い、世界各地でハウスを主体としたイベントの開催やアーティスト・DJの登場が相次ぎ、徐々に黒人以外の人種層にも浸透していくこととなる。

 決定打となったのは、1987年にイギリスのアーティストであるM/A/R/R/Sがリリースした『パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム(Pump up the Volume )』の世界的なヒット、及び1988年にイギリスを中心に発生したムーブメント「セカンド・サマー・オブ・ラブ」やレイブ (音楽)の流行などだろう。こうした出来事を境にするかのようにしてアシッド・ハウスが大流行し、ハウスの趨勢は徐々にアメリカからヨーロッパに移行していくことになる。現在に至るも、ニューヨークやサンフランシスコのような一部の例外を除き、ハウス音楽の主要な消費地は誕生の地であるアメリカの国外であるヨーロッパや日本などである。ニューヨークなどで製作されるハウスのシングルレコードの7割近くが国外に輸出されているとも言われている。

M.A.R.S. – Pump Up The Volume

 1990年代に入ってからは音楽ジャンルの細分化が進み拡散していく一方、メジャーのアーティストがハウス音楽の独特のリズム(4つ打ち)を多用するようになるなど、さらに一般化の道を進んだ。現在ではアメリカ、イギリスやイタリアを中心としたヨーロッパやオーストラリア、イスラエル、日本を中心としたアジアなど、世界各地に大規模な支持層が存在する。

 日本では1980年代後半頃より、アメリカでの人気隆盛の動きに呼応する形でハウスを主体とするDJが登場するようになった。先駆的な活動を行ったDJ・アーティストとして、1980年に単身ニューヨークに渡り、ハウスを日本に伝導した高橋透を筆頭に、1986年に渡米し、ラリー・レヴァン等とともにパラダイス・ガラージでプレイを行っていたNORI、80年代後半に渡米し、デヴィッド・モラレス、フランキー・ナックルズと共にDef Mix Productionsの一員として活動を行った富家哲(SATOSHI TOMIIE)、1980年にDJ活動を始め、1990年より芝浦で営業を開始したディスコGOLDの立ち上げに、前述した高橋透、NORI等とともに関わった中村直(NAO NAKAMURA)、1985年より活動を開始し、1989年に開催されていたパーティ「コニーズ・パーティ」のレジデントDJを務めたEMMA、1984年の活動開始以降ハード・ハウスプログレッシブ・ハウスシーンの中心人物となった木村コウ等がいる。

Presents Satoshi Tomiie – Tears (classic vocal)

■現在のハウスの多様なジャンル

 90年代以降、NYのハウス・シーンは、ジュニア・ヴァスケスに代表される白人的でパーカッシヴなハードハウスと、フランソワ・Kに代表されるガラージの伝統を踏まえた黒人的なディープハウスの二つに、大きく分断される。

ハード・ハウス(ジュニア・ヴァスケス)

ディープ・ハウス(Francois k )

 また、93年にマスターズ・アットワークは、ニューヨリカン・ソウル名義の「Nervous Track」で、ハウスとジャズのクロスオーバー化を推し進める。

Christian Prommer Drumlesson
(House×Jazz。これ格好良すぎじゃね?ハウスではこの流れが一番好き)

 他方、92,93年頃には、おなじみアンダーワールドの「Rez」を筆頭に、トランス・ミュージックともリンクしながら、プログレッシブ・ハウスの流れが生まれた。

Progressive House

 そして90年代後半に、ダフト・パンクを筆頭としたフレンチ・ハウスが、フィルター・ディスコとも言われるお茶目な手法で世界を席巻し、フランスはダンス・カルチャー後進国の汚名を晴らした。

Daft Punk – Around The World (French House)

■ハウスの特徴(おさらい=Wikiよりコピペ)

 ハウスはソウルやファンク・ディスコのリズムにラテン音楽のリズム(特にピアノやパーカッションのパターン)の融合により誕生し、特徴としては極めて短い同じ音、同じメロディーラインを何度も何度も繰り返す小節が、曲の随所に見られ、聴く者に陶酔感を与えることにある。また殆どがアップテンポなリズムで、BPM(beats per minute;音価の項参照)にしておよそ120前後のテンポをとる。90年代初頭にはダウンテンポの、さらに90年代中頃にはアップテンポなハウスミュージックも誕生し、ダンスミュージックの一形態に止まらない広がりを見せている。

 ハウスは、テクノの各ジャンルと音楽の内容や特徴がよく似ていることが多いため、しばしば混同されやすい。テクノはシカゴハウスから派生したハウスの一種であった。ハウスとテクノ双方がジャンル的に拡散・融合が進んでいることもあってその区別は難しく、現在では分類が不可能なミュージシャンも多数存在する。またジャンル分けの傾向としては、バスドラム間にハイハットが入っていればハウス寄り、無ければテクノ寄りという、アバウトな解釈もある。

 ハウスには「4つ打ち」と称される、四分音符で1小節に4つのバスドラム音(キック)が鳴る楽曲構成が基本であるが、ただ、ファンキーな味付けのものなどは、必ずしも4つ打ちではない。 ドラムのパターンの特徴として、2拍目あるいは4拍目の16分音符裏にスネアドラムが入ることである。 これは、1970年代のソウルやファンクから影響を受けたためである。 「4つ打ち」のパターンの基本的構成が心臓の鼓動を想起し、一定のリズムを刻んでいくことに起因する踊りやすさ、陶酔性を発生させている。このような傾向が後述する民族音楽との親和性の高さなどを生んだと言っても過言ではないだろう。 さらにジャンルによっては「ブレイク」と称されるバスドラム音が鳴らない状態、及び無音の状態が幾度かはさまれることが大半で、この傾向はハード・ハウスやそれに影響を受けたジャンルに顕著である。

 ハウスミュージックはこの世の中の、ありとあらゆる音源との融合体である。トライバルハウス(民族調)は打楽器(コンガ、ボンゴ等)アフリカ系の楽器、リズムとの融合である。このように、ロック、クラッシック、ラテン音楽、ジャズ、レゲエ、昨今では太鼓トラックなる、和をモチーフにした和太鼓との融合も出現している。

Tribal House(民族調ハウス)

■おわりに

 ふぃー、疲れたw 一番簡単に言えば「4つ打ち=ハウス」。これだけ押さえておけば、あとは体に自然と染みこんでくるはず。聴きやすいだけではなく、踊りやすい・ノリやすいのがハウス最大の魅力だと自分は思う。個人的に好きなのは、ブラックでスピリチャルな雰囲気が充満したディープ・ハウス、ソウルミュージックをふんだんに取り入れたガラージ・ハウス、そしてジャズの生音をふんだんに取り入れたジャズ系ハウスですね(ジャズ系のハウスを指す○○ハウスという単語はあるのだろうか?誰か教えて!)。さてさて、今度、あなたもクラブに一緒にハウスを聴き、踊りにいきませんか?というか、踊らざるにはいられないのが、ハウスの魔力なのです。

★★関連:YoutubeでたどるClub Jazz(クラブジャズ)の歴史


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4 Responses to “YoutubeでたどるHouse Musicの歴史”

  1. SINO Says:

    JAZZ系HOUSEはHI-TECH JAZZらしいですよ!
    参考までに!

  2. SINO Says:

    あっ。すみません全然違いました。笑

  3. 匿名 Says:

    ぶろっくが おおすぎです

  4. 匿名 Says:

    クラブで聞いてみたいです。何処できけますか?水戸でもありますか?

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