1月 11

 今まで紹介してきたアルバムの中である意味史上最強な1枚をご紹介。耳が焼き尽くされるほどおすすめ。「変態変拍子プログレ大魔神」との異名を取る、エルメート・パスコアルのFesta Dos Deuses(邦題『神々の祭り』)という1枚。1998年作で、ジャンルはブラジリアン変態プログレジャズフュージョンポップ。サウンドの大サーカスと言われようとも、奇蹟の劇場型天才だと呼ばれようとも、ザッパを凌ぐ奇人だと名指されようとも、そんなのはどうでもよくて、まぁとにかくこの1枚というかこの人の音を聴かずに「No music, no life!」とか語るヤツは頭をマルコメXにして出直してこい逝ってしまえってほどにインパクトの強いアーティスト。詳細はあとで書くとして、まずはこの美しい音楽のYoutubeを再生しながらどうぞ(このYoutubeのパスコアル音楽はかなりオーソドックス、でも映像は掻き立てるものがある)。


 

 エルメート・パスコアルは1936年ブラジル北東部アラゴアス州生まれ。アコーディオンを始めあらゆる楽器の演奏を独学で体得、さらに動物の鳴き声や人間の喋る声までも音楽にしてしまうという希有な才能を持つ。彼の曲は多くのミュージシャンにカバーされている。 エルメート・パスコアル(Hermeto Pascoal) というブラジル人ミュージシャンをご存知だろうか?演奏、作曲、編曲に飛びぬけた才能を持つマルチ・インストゥルメンタリストであり、演奏する楽器はピアノ、アコーディオン、フルート、サックス、パーカッション、豚、ヒゲなど多岐にわたる。彼の音楽は、奇抜なメロディーや転調を繰り返す複雑な進行、変拍子の多用など、演奏者に高度の技巧を要求するが、プリミティヴな力強さと類稀なる美しさを併せ持っている(以上、こちらのサイトより引用)。

 個人的にパスコアルが凄いなと思うのは、彼の音楽が極めて聴きやすいというか美しいというか端正なバランスを保っているところ。奇抜変態な音を作るアーティストはたくさん、うんざりするほどたくさんいる。だけれども、変態な音はふつう聴くのに無上な体力を必要とする。疲れ果ててしまう。でも、パスコアルの音は、屈折しているのに問答無用で聴きやすい。美しい。フリージャズを聴くために必要な体力などいらず、誰が聴いてもすんなりと腑に落ちる。音のプロポーションが取れている。背筋が伸びている。だから、きっと、彼の音楽はまったく変態なんかじゃない。クラシック的な調和世界の内部で、奇妙なダンスを踊っているんだ。深い、身体の輪郭をピンと伸ばしたダンスを。大好き。ぜひ『神々の祭り』というアルバムをレンタル屋でもレコ屋でもAmazonでも手に入れて一度は聴いてみてくださいな。超強力におすすめ!


ご自慢のヒゲで旋律を奏でるパスコアル(このYoutubeはかなり実験音楽的)


東京で行われた2004年のライブ。とても美しいこの曲は『神々の祭り』にも収録。
 


1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars (No Ratings Yet)
Loading...Loading...
10,131 views | add to hatena hatena.comment 8 users add to del.icio.us 0 user add to livedoor.clip 0 user |  http://plaisir.genxx.com/wp-trackback.php?p=167



Amazon Related Search

Leave a Reply