9月 26

his night
Ricoh GX100 / Takeshiba / Tokyo.

 14:40に追記。自分の戒めのために、いくつかのコピペ中心のメモを。誰もが、ゆるやかに朽ちてゆく社会、日本を悲観する。旧安倍政権への過剰なまでのバッシングの根底には、日本の先行きへの悲観的な倦怠感があったのだと思う。でも、誰かが日本悲観論を語るとき、ある種の違和感を感じざるをえなかった。その違和の正体はいったい何なんだろう、とずっと考えていた。以下、引用部の強調は引用者。

[ 踏み上げ太郎 ] [2007/09/25 10:48] [ Myblog ]
Tsunさん

>今必要なのは、強い実行力と求心力を持った指導者だと思います。

→今必要なのはこのブログを読んでくれている皆さん自身がリーダーシップを発揮することだと思います。この記事のコメント欄より)

 これだな、と思った。悲観論を読んで自分自身が悲観してしまうことに、強烈な違和感を感じていたのだ。悲観論は悲観するためにあるわけじゃない。誰かをバッシングするためにあるわけでもない。自分自身の心の持ちよう、己の行動と生き様のありかた、それらを変える契機とするために存在するはずなのだ。

とりわけ残念に思うのは日本の財務マン達には試合の流れをガラッと変えるような工夫(=これを英語で言うとGame changing innovationといいます)をしてみようという気概が全く感じられない点です。

つまり、いままでやってきたことを言われたとおりにやる、或いは若し新しいことを発想する場合でもいままでの延長線上で(=Linearに)物事を考えることしか出来ないわけです。

後ろから、ただついてゆくだけではいつまでたっても先頭集団には追いつけません。そこで競争のルールを書き換えるような発想の転換というものがどうしても必要になるのです。(中略)

「あともう少し、工夫してみればどうだろう?」

そういう態度のことを米国ではpushing the envelopeと言います。この場合のenvelope(包み)とは航空工学的な限界のことだと思うのですけど、トム・ウルフの『ライト・スタッフ』で最初に使われた表現です。(中略)

Game changingなブレイク・スルーを得るには日頃からenvelope pushingをやっていないと駄目です。日々、地道な努力や考え抜くことをせず、ある日突然、セレンディピティー(幸運なブレイク・スルー)が天から降って来るなんて期待するのは虫が良すぎると思うのです。(中略)

でも僕に言わせればそもそも「日本の政府が変わらないから」とか「金融庁が変わらないから」とか「金融機関が変わらないから」とか、そういう他力本願になっていること自体が少し筋違いではありませんか?。

ガンジー曰く:

「もし、世の中が変わらないのであれば、すくなくとも自分だけは変わるようにしないといけない(You must be the change you wish to see in the world.)」

僕が投資立国ということが主に心の持ちよう(state of mind)の問題であり、さらに日本の政府がどうするべきか?とかの問題ではなく我々自身の日々の課題だと言う理由はここにあります。

「試合の流れを変える工夫」より)

 もちろん、簡単なことじゃない。現実の自分を振り返ってみても、これらの文章を軽々しく引用できるような、生き様を見せつけているわけでもない。でも、悲観論を語りそうになる度に立ち返るべき原点がここにあるってことは、いつまでも忘れずにおきたいし、であるが故に、メモさせていただきました。悲観論に楽観論を対置して悦に入るのではなく、悲観論に悲観して誰かに責任を押しつけるのでもなく、悲観論を自分自身のstate of mindと行動を変革するエネルギーに昇華できるかどうかが決定的に重要なのだ、ということを。まず、自分に、自分のために、何ができるのか?あわよくば、自分を利することを通じて他者を利することができるような回路を拓くために、つまり「持続可能なエゴ」を実現するために、何ができるのか?

教養のある皆さんのことですから、当然、noblesse oblige(ノーブレス・オブリージュ)という概念はご存知でしょう?。それはつまり恵まれたもの、選ばれたものは弱きを助ける社会的義務を負っているということです。だから我々のような能力の高い人間、世の中のことがフツーの人よりよく理解できる人間は率先して自分に何が出来るか?を考える義務があると思うのです。

僕の講演会でのスピーチを継続して見ている人は気が付いたでしょうけど、僕がそういう大きい会場で取り上げる相場のテーマは必ず世界の「弱者」が直面している生活上の問題にフォーカスすることにしているんです。それは僕が篤志家気取りだからではありません。今の世界で「濡れ手にアワ」のように儲かるインベストメント・アイデアの多くはそういう多くの人が直面している不都合に対する取り組みに隠されているからです。

なぜインドでは遺伝子交換種子を導入した農家のお百姓さんがどんどん自殺しているのか?
なぜ地球温暖化現象は世界の貧しい人たちを直撃するのか?

これらの問題はいずれもチョッとお金を投じて不都合な状況に取り組むだけで沢山の人々を幸せにすることの出来るプロジェクトです。「バング・フォア・ザ・バック」、つまり資金効率が良いわけです。投資銀行風に言えばROI(リターン・オン・インベストメント)の高い投資機会なのです。(引用元

 悲観論や倫理観のカタルシスに酔いしれて、涙の一粒や痛みの一片と引き替えに、思考や行動を丸投げする前にできることは、まだまだたくさんあるし、それ、つまりまず自分が何をできるのかを、みなが、それぞれ別様のやり方で、考え、行動し、追求していかなければならないと思うのだ。


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